ニュージーランド高校留学
ニュージーランドで日本の高校に該当するのは、Secondary Schoolです。Year 9-Year 13(通常は13-17歳)の5年間で構成されていますが、現地ではYear 12の16歳で終了して専門学校に進学する学生もいれば、Year 13まで通学して大学に進学する学生もいます。
ニュージーランドでは、在籍する学年は年齢で区別されるため生年月日は重要です。一般的に15歳がYear 11、16歳がYear 12、17歳がYear 13ですが、英語力や学力によってひとつ下の学年下に在籍することも可能ですし、学校から指示されることもあります。また、年度途中入学の場合は、同じ学年に2年間在籍することも珍しくありません。
ニュージーランドの高校の種類
ニュージーランドの高校は、公立校がほとんどで私立校は非常に少ないです。公立校、私立校ともに留学生を受け入れており、留学生のためのオフィスでは、担任教師やホームステイ担当のスタッフが留学生のケアをしてくれます。
公立校と一言で言っても、各学校で様々な特徴があり、男子校、女子校、共学校、ラグビーなどのスポーツ強豪校、寮のある学校、クリスチャン系の学校、進学校など、自分の目的や好みに応じて選択可能です。
私立校は施設や理念、プログラムなど、高水準の教育を提供する学校が多く、公立校よりもより安心して留学できる環境です。授業料は公立校の約1.5-2倍、入学には高い英語力と学力が必要です。
ニュージーランド高校留学の準備
1
留学プランを家族としっかり話し合いましょう。2
短期体験留学や1年留学、卒業留学など具体的にプランを決定しましょう。3
信頼できる留学エージェントを探しましょう。4
成績証明書等の手続に必要な書類を準備しましょう。5
ビザ申請必要書類を準備してビザの申請をしましょう。6
ビザ発給後は海外旅行保険や航空券など、渡航に必要な準備をしましょう。
ニュージーランド高校留学詳細
ホームステイ
留学生のほとんどはホームステイ滞在です。ファミリーの一員として、現地のファミリーとともに生活します。ニュージーランドでは移民が多く生活しているため、ヨーロッパ系のファミリーだけではなく、アジア系やインド系など様々な人種のファミリーが留学生を受け入れています。基本的には1人部屋が提供され、ベッドや机、椅子、洋ダンスなどが部屋に備えられています。シャワーの時間や門限等、各ホームステイのルールを守り、ホストファミリーと良い人間関係を築きましょう。
寮
ニュージーランドでは、寮滞在が可能な学校は非常少なくなっています。ニュージーランドの高校の寮は日本人にとって設備が物足りないかもしれませんが、規則正しい生活を身に付けることができます。留学生のための定員枠が少ない反面、希望者が多いため早めの申込手続きが必要です。学期間の休暇中は寮が閉鎖されるため、一時帰国または一時的にホームステイに滞在する必要があります。
学校一例
ニュージーランドの高校は、成績が悪くても卒業できます。しかし、それが日本の「高校卒業資格」と同じ扱いではありません。そして、高校を卒業したから大学受験の資格を得られるということではありません。ニュージーランドでは、在学中にどの科目、どのレベルの単位をいくつ取得したかを証明するだけの証明書を受け取ります。大学進学には志望大学が規定する単位の条件を満たす必要があります。
Takapuna Grammar School(留学生比率:5%) オークランド北部、中心部からバスで約15分のTakapuna地域に位置する歴史ある共学の公立高校です。この地域は非常に治安が良く、学校はもちろん、通学やホームステイの安全性も高いです。学校の背後にはビーチがあり、夏は海水浴でにぎわっています。 |
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St Andrew’s College(留学生比率:1%) クライストチャーチ中心部から車で約5分の地域にある、幼稚部から高等部一貫のキリスト教系の私立の共学校です。
1917年に男子校として設立し、1991年から共学校として現在に至っています。学校の敷地内には、Year 9からYear 13の学生が入居できる学生寮があります。 |
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NCEAと大学入学資格
NCEA(国内統一試験)は、政府機関のNew Zealand Qualification Autholity (NZQA、ニュージーランド資格審査評議会)発行の資格レベルを評価する高校生のための国内資格です。登録と受験は任意ですが、成績は永久に補完されるため受験することが推奨されています。
NCEAと大学入学資格の詳細
NCEA
NCEAは、日本の大学の単位制のようなものです。学年とレベルは別物で取得単位数やレベルは個々の学生によって異なります。たとえば、Year 12(レベル2)の学生が、苦手な物理はレベル1、得意な歴史はレベル3など、担当教師と相談して履修できます。海外の大学に進学予定の学生は、認定科目とそのレベルを卒業までに取得する必要があります。
NCEAのレベルと単位数
Level 1-3に分けられており、通常Year 11でLevel 1、Year 12でLevel 2、Year 13でLevel 3の国内統一試験を11月中旬に受験します。NCEAの統一試験結果は点数評価ではなく「単位制度」です。
最終的に規定の単位数が取得できた場合はそのレベルの資格が取得できます。
Level 1:レベル1-3で80単位以上の単位を取得
Level 2:レベル2の科目から60単位以上、さらにその他のレベルの科目から20単位以上を取得
Level 3:レベル3の科目から60単位以上、さらにレベル2以上の教科から20単位以上を取得
※全レベルで英語と数学の単位の取得も必要
UE(大学入学資格)
ニュージーランドの大学へ進学は、日本の大学受験のようなものではなく、高校在学中にUE(大学入学資格)を取得し、NCEAの成績などを書類審査で決定されます。UEは高校終了時に自動的に得られるものではなく、志望校の学部が必要とする規定の単位を高校在学中のYear 11から計画的に取得する必要があります。そのため、最終学年のYear 13からの準備では手遅れの場合もあります。
留学生でも、計画的に学習して単位を取得すれば直接入学することも可能です。卒業までに大学入学資格を取得できない学生は、大学が認めているファンデーションコースを受講して、志望大学に進学することも可能です。
●UEの条件
1. Approved subject list内のLevel 3以上の科目から14単位を履修
2. Approved subject list内のLevel 3以上の科目で上記「1」で選択した科目以外から14単位を履修
3. その他の1または2つの分野から、Level 3以上の科目14単位を履修
4. Level 1以上のNumeracy(数学)分野から14単位を履修
5. Level 2以上のLiteracy(読み書き)分野から8単位(リーディングとライティングを各4単位)を履修。
※UEは大学入学を保証する資格ではありません。